フィリグリー細工（日本語では銀線細工）によるキセルの胴体です。吸い口は琥珀の様ですが、割れて接着されています。フィリグリー/銀線細工は、１ミリ以下（0.2mm~0.6mmが多い）の銀線からなる工芸品で、非常に繊細なレースのような細工です。熟練の匠の手先、指先によってのみ生み出される美しい、金属の透かし模様が楽しめる、大変稀少な工芸品です。ビンテージとなると、銀独特のくすんだ渋い色になり、アンティークの雰囲気を楽しめます。東南アジアや欧州で盛んでしたが、手間暇のかかる銀線細工はすたれつつあって、技術を継承する職人も世界的に減ったと言われます。出品は、フィリグリーのキセルの胴体で、優美なフィリグリーに魅せられて、かってミラノの骨董屋で買ったものです。フィルグリーの部分は長さ117mm、重さは全体で約35ｇ。吸い口は琥珀と思いますが、割れて、接着されています。反対側のタバコを入れる部分はありませんでした。胴体の上下は環になっていて、それぞれぐるぐる回すことができます。画像を載せますので、その精密・優美さをご覧下さい。フィリグリーの良い物は小品でも高額ですが、出品は結構大きな品です。非常に繊細なフィリグリーで、全体のバランスも優美です。銀独特のくすみが出ていて、良い雰囲気のアンティークになりました。時々取り出しては、指で磨いて、繊細な模様と輝きを楽しんでいました。私の様に楽しまれても良いし、キセル復元にチャレンジも面白いでしょう。お手元にいかがですか。付属品はありません。